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当サイトは『鋼の錬金術師』の二次創作サイトです。公式とは一切関係ございません。 同人サイト様に限り、リンク・アンリンクともにフリーです。 http://kotonoha1o6tom.kakuren-bo.com/

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ザッツライト オールライト



09.10.27

edwin 原作(未来)
恋人。未来を想って。



 それは、とある日の平和な昼下がり。
 その日は、春の日差しが照っていて、空には雲ひとつなかった。窓を開けていたため、度々カーテンが風を受けてたなびいていて、俺はソファーに腰掛けながらその平和な景色をとても穏やかな気持ちで眺めていた。そして、そんなオレの横には、彼女がいて。

 「もしも幸せにかたちがあるのならば、たぶんこんなかたちなんだろうな」なんて、似合わないことを考えていた(オレも随分平和呆けしてしまったものだ)、その時。
 彼女は突然その疑問を口にした。
「ザッツライトって、なんで『ライト』なんだろう」
「は?」


ザッツライト オールライト


 あまりに平和すぎて、彼女は変になってしまったのだろうか。
「大丈夫か?」
 何が、とは言わない。彼女も「我ながら変なことを言ってしまった」と、思ったのだろう。その顔に少しばかり苦笑いを浮かべて「大丈夫よ」と告げた。彼女もオレに習ったかのように、何が、とは言わなかったが。
 本当に大丈夫かよ?という疑問はさて置いて。彼女の些細な疑問に答えるべく、間抜けに開けっぱなしにしていた口を動かし始める。
「あのな、ライトって単語にはな――
 すると、彼女は「そうじゃなくて」と口を挟んできた。「そうじゃないことはないだろうが」というオレの言葉を受け流して、彼女は続ける。
「そうじゃなくて、なんで『右』が正解を意味するのかなーって思ったのよ。『左』が間違いを意味する訳じゃないのに」
 そんなん知るか、分からん、興味ない。そう返そうとした時、彼女の視線の先にあるものがふと目に入った。彼女が何を言わんとしているのか、その輪郭がうっすらだが見えて、思わず笑みが零れる。
「そういうことかよ」
「なによ」
 彼女は、ニヤついてるオレを、怪訝な顔をしながら見つめてきた。そんな彼女を見つめ返し、暫し思案。
 右が『正解』を意味する理由なんて、知ったこっちゃない。知ったこっちゃないが――――
「そんなのの理由なんて知らんが、オレに言えることは一つだけだ」
 彼女の左手を手に取り、春の日差しに照らされて光り輝く石に口付けを落とす。そして、一言。
「左が『間違い』じゃなくて、よかった」
 彼女は、オレのオレらしからぬ行動に目を瞠り驚いて、言う。
「大丈夫?」
 オレは応える。
「大丈夫」

 大丈夫、大丈夫、オールライト。オレたちの未来は、薔薇色だ。
 もしも幸せが人のかたちをしていたのならば、きっと、オレと目の前にいるこいつみたいなかたちをしているんだろう。
 そんなことを思った、とある日の平和な平和な昼下がり。



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